丸井今井のショッピングバッグについて [丸井今井 札幌本店 トピックス]

札幌本店

 伝統×進化。アイヌ文様のデザインで表現したのは、お客さまへの「愛(こころ)」。
		アイヌ文様は愛する人を守るための魔除けとして衣服に刺繍されてきました。
日本を代表するアートディレクター・戸田正寿氏がアイヌ文様をモチーフにデザイン。
アイヌ文様研究の第一人者で刺繍家の津田命子氏とのコラボレーションにより
北海道の心豊かな暮らしを彩る新しいショッピングバッグが生まれました。

ファッションアイテムとしてデザイン。
街の風景を明るく華やかに。
Art director
Seiju Toda

このショッピングバッグの斬新さは、企業の宣伝物としてではなく、ファッションアイテムとしてデザインしているところです。おしゃれを楽しむために持ち歩いていただきたいと思います。

デザインのモチーフはアイヌ文様。丸井今井と制作会社の吉プロ(吉田茂クリエイティブディレクター)、私との協議で決めました。アイヌは北海道文化の原点。その文様は世界に通じる創造性があります。

刺繍の進め方について打ち合わせ。

刺繍の進め方について打ち合わせ。

アイヌ文様の中からハートに見える形を選び、展開させました。この形は親しみやすく、愛を感じさせます。 お客さまへの感謝も表現できます。 私のデザインを吉田ディレクターの推薦で津田命子さんに刺繍していただき、文化的な価値も高まりました。色は丸井今井のコーポレートカラーの赤と、北海道の美しい海のイメージの青。

多くの方に持っていただくと、街の風景も明るく華やかになるのでは。様々なシーンで活用し、暮らしを楽しんでいただければと思います。

戸田正寿 とだ せいじゅ アートディレクター

サントリーローヤル・缶ビール(1982〜84年)、伊勢丹のロゴマークやファッションキャンペーン全般(86〜95年)のほか、北海道とも縁が深く、丸井今井のファッションキャンペーン(91〜99年)や洞爺湖サミット(2008年)のアートディレクションも手がける。国際的な賞も多数受賞。

アイヌ文様の意味は魔除け。
自然と同じ“ゆらぎ”が魅力。
Ainu traditional craft artist, researcher
Nobuko Tsuda

「キルトジャパン2016年10月号秋」
(日本ヴォーグ社)撮影/森谷則秋

アイヌの衣服の文様は魔除けです。故萱野茂氏によれば、アイヌは、畑や山での作業の傍ら、子どもを寝かせた周囲に荷縄をめぐらせると、この縄の内側にはどんな魔神も入ることができないという信仰をもっていました。衣服の外縁部にまわした刺繍も、魔物から身を守る結界なのです。ハートに見える形の先のとがった部分も魔除けの役割があり、アイヌ語で「キラウ」、角(ツノ)という意味です。

刺繍では縫い目が揃うように気をつけたという。

アイヌ文様の魅力の一つは“ゆらぎ”です。文様の刺繍は手作業ですので、左右対称を意図しても少しずつどこかがずれていきます。これが“ゆらぎ”となります。自然の中に左右対称であるものはそうそう存在しません。アイヌの衣服の文様は手作りのため、自然に見られるような“ゆらぎ”が結果的に生まれ、魅力があり、見飽きないのです。

「このショッピングバッグはかわいくて素敵だから、手に持つと楽しい」と思っていただければ、なによりうれしいです。

津田命子 つだのぶこ アイヌ服飾文様研究家・刺繍家
北海道大学アイヌ・先住民研究センター客員研究員

鵡川町出身。北海道教育大学札幌校特設美術課程修了。北海道立アイヌ総合センター学芸員などを経て、現在に至る。国内外のアイヌ衣資料の調査・研究で、高く評価される。放送大学大学院文化科学科修了、修士取得。総合研究大学院大学より博士号。論考や著書も多数。

戸田正寿 とだ せいじゅ アートディレクター

サントリーローヤル・缶ビール(1982〜84年)、伊勢丹のロゴマークやファッションキャンペーン全般(86〜95年)のほか、北海道とも縁が深く、丸井今井のファッションキャンペーン(91〜99年)や洞爺湖サミット(2008年)のアートディレクションも手がける。国際的な賞も多数受賞。

津田命子 つだのぶこ アイヌ服飾文様研究家・刺繍家
北海道大学アイヌ・先住民研究センター客員研究員

鵡川町出身。北海道教育大学札幌校特設美術課程修了。北海道立アイヌ総合センター学芸員などを経て、現在に至る。国内外のアイヌ衣資料の調査・研究で、高く評価される。放送大学大学院文化科学科修了、修士取得。総合研究大学院大学より博士号。論考や著書も多数。

今回のコラボレーションが、北海道の新しい物語のはじまりに。
野本正博 一般財団法人アイヌ民族博物館館長

今の北海道には新しい物語が必要です。
北海道には本州とは違う地域性や特色があります。今回、丸井さんがアイヌ文化に目を向けることは、当然の帰結だと思います。過去から新しいものが誕生する。百貨店が消費文化を扱うだけでなく、その土地の文化的象徴であることも意味するのです。

文化はコミュニケーションから生まれます。
尊敬する津田命子さんと戸田正寿さんのコラボレーションにより、伝統的なアイヌ文様と最新のグラフィックデザインが一つになった。北海道ならではのスタイルが結実したのだと思います。

アイヌ文様がどれほど素晴らしいものであっても、その価値が見い出されるチャンスがなければ、ステータスは得られないでしょう。また、これからのアイヌ文化は現代社会の中に発想を求めるべきです。今回のコラボレーションが北海道の新しい物語のはじまりになることを願っています。

のもとまさひろ 1963年白老町出身。
国内外で開催されるアイヌ展覧会の企画委員として展示製作を手がけたり、自らも民族資料の調査研究および製作を行うなど、アイヌ文化の普及活動に努める。近年、世界各国の博物館・美術館における先住民族の展示表象に関する研究にも参加。

お問い合わせ先

札幌本店 代表

電話番号:(011)205-1151